ほくろ

「ほくろ」とは

「ほくろ」とは正式には、色素細胞母斑(しきそさいぼうぼはん)、色素性母斑(しきそせいぼはん)、母斑細胞母斑(ぼはんさいぼうぼはん)などと呼ばれる良性腫瘍です。「ほくろ」は色素細胞(メラノサイト)というメラニン色素を産生する細胞の塊であるため、そのメラニン色素産生の程度と色素細胞の量、場所により、褐色から茶色の平らな色素斑から盛り上がったイボのような形態のもの、皮膚の深部にあると青色を呈するように、多様性があります。また、子供の頃はたいらでも大人になると母斑細胞の数が増えて隆起してくることもあります。

原因

そもそも母斑とは、遺伝的または胎生的要因に基づいて、生涯の様々な時期に発現し、きわめて緩徐に発育し、色調あるいは形の異常を主体とする限局性の皮膚の奇形です。一般的に「ほくろ」や「うまれつきのあざ」と呼ばれるものを含む概念です。
顔面にある成人以降に目立ってくる「ほくろ」は、表皮細胞の増殖による脂漏性角化症の場合が多く、原因がはっきりと解明されていない部分もありますが、増殖要因として紫外線の影響があるといわれています。
人の皮膚は紫外線を浴びると色素細胞はメラニン色素を活発に産生し、その後メラニン色素は移動して、皮膚の細胞の核を守るように分布することで細胞の核を保護しながら紫外線を吸収する作用があります。夏場に日焼けをしても、新陳代謝が正常に働いていれば、皮膚の色調は元の状態に戻りますが、そうでなければ色素沈着が生じたり、細胞増殖の刺激となり隆起したりします。

治療法

通常の後天性に生じた「ほくろ」は、悪性腫瘍が否定されれば整容的観点から年齢、部位、大きさを考慮して治療方針を立てます。手術療法が基本となります。明らかに良性と判断される場合のみに炭酸ガスレーザー治療や電気焼灼療法、液体窒素による冷凍療法を用いることがありますが、その場合でも一部を病理組織検査するようにおすすめします。
切除せずに経過を観察する場合は、色調の変化や増大傾向を示す場合は受診するように説明し、日光紫外線の暴露はなるべく避けるように生活指導をいたします。
ほくろの大きさが20センチを超える場合は、大型あるいは巨大母斑と呼ばれ、悪性黒色腫の発生母地になることが知られており、その発生頻度は3~7%といわれています。ですから、漫然と放置することなく基本方針全切除を考えた方が良いといえます。

注意点

  • ホクロは紫外線によって大きくなることがあるので、紫外線対策をしましょう。
  • ホクロは悪性の腫瘍と間違えやすいので、特に手のひら、足の裏に黒いホクロ・シミができた場合は一度さかき皮フ科外科クリニックで診断することをおすすめします。

よくある質問

ホクロとガンを肉眼で見分ける方法はありますか?
肉眼でじっと見てもほとんど判別はつきません。
皮膚科では、発生した時期、色や形、大きさなどを見てホクロと診断します。またダーマトスコピーというホクロ診断器具を使用して判別する方法がありますので、気になるようでしたら、受診をおすすめします。
ホクロ除去の手術跡は目立ちますか?
基本的にどの方法でもホクロ除去手術跡はあまり目立ちません。稀にケロイド体質の人などは傷跡が赤く盛り上がる場合があるので注意が必要です。
手術跡は消えますか?
どの方法でも傷が完全に消えることはありません。ホクロのできている場所、大きさ、皮膚の厚みなどを考慮して、できるだけ傷の目立たない取り方をおすすめします。
手術は痛いですか?
レーザー治療の場合もメスによる切除手術の場合も麻酔を行いますので、注射の痛みだけで、手術中の痛みはありません。

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