診療時間・休診日

042-398-7677 042-398-7677

MENU

湿疹・手荒れ

湿疹・手荒れ

「湿疹」とは原因不明の皮膚にかゆみを伴う皮膚疾患の総称です。具体的な湿疹の原因がわかるものは脂漏性湿疹などと別の診断名がつけられます。
「手荒れ」とは、手が乾燥し、カサカサになり、角質が厚くなった状態で、別名「進行性指掌角皮症」とも呼ばれ、アトピー性皮膚炎など、手荒れになりやすい体質、刺激に弱いお肌の方に多く見られます。手あれ進行し、厚くなった角質がひび割れ、傷になると「あかぎれ」とも言われます。手あれがさらに悪化し、赤みやかゆみをひき起し、ときに水疱をともなうようになると「手湿疹」、「主婦湿疹」となります。
また、体質に加えて仕事に関連する環境での刺激を受ける状況で悪化します。
例えば石けんや洗剤類などを使って水を扱う頻度の多い仕事(主婦や美容・理容師、飲食業)であったり、手指に摩擦を受ける手作業の仕事(ダンボールを扱う職種、銀行員、図書館職員、システムエンジニアなど)であったりする時に刺激の頻度が高くなり症状が出現します。利き手に症状が出現する頻度が高い傾向があり、次第に両方の手に広がります。
症状には「乾燥型」と「湿潤型」があり、乾燥型は手指・手の平に乾燥と痒みを伴う湿疹が現れ、表皮が剥けたり薄くなったりしてヒビやアカギレを伴う場合も多いです。湿潤型は手指・手の平・手の甲など広範囲に紅斑、丘疹、水疱を生じ、多くの場合で痒みを伴います。季節的に秋冬は乾燥型、春夏は湿潤型が多く見られます。

原因

水や洗剤、紙に触れる機会が多いと手指の皮膚表面の皮脂膜が減少・消失し、皮膚のバリア機能が低下します。すると刺激を受けやすくなり、湿疹を生じるのです。皮膚は濡れて付着した水分が乾燥するとき皮膚に本来必要となる水分までがなくなり、皮膚は乾燥していきます。また、石鹸や洗剤使用により水分蒸発を防ぐ役割をする皮脂が取れていきます。このような皮膚バリアの機能低下により皮膚はどんどん乾燥していくとともに外的刺激を受けやすくなり、手指・手の平・手の甲など広範囲に紅斑、丘疹、水疱を生じます。

治療法

治療の基本は
① 発症・悪化の原因となる物質を避けること
② 保湿剤で皮膚を保護すること
です。
発症・悪化の原因となる刺激物質には直接触れないようにします。例えば水仕事の際は水に直接触れないよう手袋をしますが、ゴム製は刺激になりやすいので綿の手袋の上からゴム手袋をはめるとよいでしょう。また、洗浄剤は低刺激製品を選ぶことをおすすめします。
失われた皮膚のバリア機能を補うために保湿が重要です。水仕事の後、入浴、手洗い後は保湿剤で皮膚を保護するように心がけましょう。
保湿剤にはワセリン、尿素製剤、ヘパリン類似物質などがあり、症状程度に合わせて処方されます。市販お保湿剤で症状が長引くときは皮膚科を受診しましょう。炎症が強いときはその程度に合ったステロイド外用剤が処方されます。ステロイド外用薬の強さにはstrongest、very strong、strong、medium、weak の5段階があり、炎症が弱い場合はmediumまたはweak、炎症が強い場合はstrong以上が用いられます。また、痒みが強い場合は、抗アレルギー薬の内服が処方されることもあります。

注意点

保湿剤をこまめに塗り、常に手の保湿を意識する必要があります。
過度に手を洗わないように意識し、洗った後はなるべく保湿剤を塗るようにしましょう。
家事をする際は熱いお湯、冷たい水は刺激になるので、なるべく刺激のない温度に調整してから行うようにしてください。
職業上、手荒れになりやすい方は、肌に合った手袋をするなど対策が必要です。

よくある質問

かゆみが取れたら治ったと考えていいですか?
かゆみがなくなっても肌の乾燥感や突っ張った感覚が残っている場合、皮膚のバリア機能の回復が不十分の可能性があります。一時的にかゆみがなくなったとしても保湿剤はこまめに塗るようにしてください。
ステロイドはあまり塗らないようにしたいのですが。
ステロイドの副作用を気にされる方は多いのですが、医師の指導に沿って使用すれば効果の高い外用薬です。自己判断で使用を中止したり、家に余っていた残薬を使用していたりすると副作用が起きる場合があります。
主婦湿疹と間違えやすい病気はありますか?
①汗疱(かんぽう)
手の平や足の裏に小さな水疱が生じます。手の平や足の裏に汗をかきやすい人に多く、汗が皮膚から排泄されずに溜まることで起こると考えられています。
②掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)
手の平や足の裏に小さな水疱が多数生じて膿疱(膿が溜まった皮疹)化したもので、痒みを伴う場合もあります。
③手白癬(てはくせん)
真菌の一種である白癬菌(いわゆる水虫)の感染により、手の平全体に鱗屑(りんせつ)(皮膚から剥がれかかった角質)が付着し、角質増殖(硬くなる)を生じます。また、片手のみのことが多いです。
④手カンジダ症
真菌の一種であるカンジダ菌の感染により、爪の変形や、爪の周囲や指の間に発赤・腫れなどが見られます。
⑤アレルギー性接触皮膚炎
アレルギーの原因となる物質(抗原)に何度か接触しているうちに紅斑や丘疹などの症状が現れます。抗原は洗剤、ゴム、金属などさまざまです。

TOPへ