2018.05.11更新

これまでのアトピー性皮膚炎の治療の基本は、悪化時にはステロイド外用薬やタクロリムス軟膏などの抗炎症外用薬を用いてすみやかに湿疹を軽快させ、軽快したらすみやかに抗炎症外用薬は中止して保湿剤によるスキンケアで再燃の予防に努め、再び湿疹が悪化した場合には抗炎症外用薬を再度使用して炎症を鎮める、という状況を繰り返すものでした。現在これをリアクティブ療法と称します。
しかし、中等症から重症のアトピー性皮膚炎の患者では、このような方法で一旦炎症が沈静化し、抗炎症外用薬の使用を中止しても短期間に湿疹の再燃が始まり、抗炎症外用薬を再開するというサイクルを繰り返す場合が少なくありません。
 このように湿疹が繰り返される理由の一つに、抗炎症外用薬によって湿疹が軽快して一見正常に見える皮膚も組織学的には炎症がまだ残存してる事実が挙げられます。この残存した炎症を治療の対象と考え、湿疹が軽快したのちも週に2回程度の抗炎症外用薬の塗布を続けることで目に見えない炎症をコントロールして再燃を防ごうとする外用療法は、問題が生じる前に対策を講じるという意味でプロアクティブ療法と呼ばれています。
 プロアクティブ療法のポイントは、中等症から重症のアトピー性皮膚炎の患者に対して、最初は抗炎症外用薬を毎日しっかり使用して皮疹を十分に軽快させ、明らかな湿疹がなくなったところで週2回の抗炎症外用薬の塗布と、残りの5日間は保湿剤の塗布を続けることです。再燃時は抗炎症外用薬を連日外用して皮疹を十分に経過させてから再び週2回の抗炎症外用薬の塗布に移行するようにします。
実際プロアクティブ療法を導入することにより保湿剤だけの外用の場合に比べて湿疹の再燃するまでの期間が明らかに長くなることが報告されています。

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投稿者: 医療法人社団SAKさかき皮フ科・外科クリニック

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