2017.06.28更新

推奨度 A
炎症性皮疹(中等症から重症)に,クリンダマイシン 1%/過酸化ベンゾイル 3% 配合ゲルを強く推奨する。


解説


クリンダマイシン 1%/過酸化ベンゾイル 3%配合ゲル (CLDM1%/BPO3%)は,クリンダマイシン(CLDM) と過酸化ベンゾイル(BPO)の両者に P. acnes に対す る抗菌作用があり,CLDM については抗炎症作用もあります。

臨床的な有効性についても実証されています。
対象は中等症から重症の炎症性皮疹を有する尋常性ざ瘡患者で、重症度判定の有意な改善と,炎症性皮疹の有意な減少をみとめたこと報告されています。
また,クリンダマイシン 1%/過酸化ベンゾイル 3%配合ゲル (CLDM1%/BPO3%) の長期維持療法は,CLDM 外用の長期連用によって P. acnes 抗菌剤耐性を獲得する可能性あるため推奨されていません 。

pic20170628125338_1.jpg

投稿者: 医療法人社団SAKさかき皮フ科・外科クリニック

2017.06.28更新

重症度:皮膚科専門医有志で構成されたアクネ研究会が作成した,本邦尋常性ざ瘡患者における重症度判定基準(Hayashi N et al, Establishment of grading criteria for acne severity. J Dermatol 35:255-260, 2008)によった.
炎症性皮疹を主体とするものを対象とし,皮疹数による判定方法と写真によるグローバルな判定方法がある.皮疹数による判定基準を下記に付す.

軽 症:片顔に炎症性皮疹が 5 個以下
中等症:片顔に炎症性皮疹が 6 個以上 20 個以下
重 症:片顔に炎症性皮疹が 21 個以上 50 個
最重症:片顔に炎症性皮疹が 51 個以上

pic20170628124034_1.jpg

投稿者: 医療法人社団SAKさかき皮フ科・外科クリニック

2017.06.25更新

尋常性痤瘡治療イライン 2017より
炎症性皮疹に過酸化ベンゾイル2.5%ゲル(ベピオ®ゲル2.5%)は有効か?
推奨度A
推奨文:炎症性皮疹(軽症から中等症)に過酸化ベンゾイル 2.5%ゲルを強く推奨する.

解説
過酸化ベンゾイルは強い酸化作用をもち,容易に分解してフリーラジカルを生じて,P. acnesに殺菌的に作用することで,炎症性痤瘡を改善すると考えられている.現在のところ,過酸化ベンゾイルに対する耐性菌は見つかっていないことから,耐性菌を作らない抗菌作用を持つ薬剤と位置づけられる.日本で行われた,炎症性皮疹を顔面に 11~40 個有する尋常性痤瘡患者を対象とした 3 カ月間の RCT では,過酸化ベンゾイル 2.5% ゲルの炎症性皮疹減少率は72.7% であり,プラセボの 41.7% と比較して有意に高い改善を示していた.副作用として塗布部位の紅斑や皮膚剝脱などがあるものの,容認できる範囲である。

pic20170625232758_1.jpg

投稿者: 医療法人社団SAKさかき皮フ科・外科クリニック

2017.06.23更新

にきび治療薬「アダパレン」その副作用に対処するには(メディカルレビュー社「ファーマナビゲーターにきび治療薬編」より)

ポイント
副作用に対する事前の説明をする
ノンコメドジェニックの保湿剤や保湿化粧水併用で副作用を予防する
副作用の程度に応じて、アダパレンの塗布量や塗布面積を調整して対処する

アダパレン(以下ディフェリン)は効果発現まで時間がかかり、その一方で投与開始初期に高率に副作用が生じる。その副作用は、投与初期の2〜3週までに一過性に生じることが多く、その主な症状は肌の乾燥、皮膚不快感、落屑、紅斑、掻痒症などである。
副作用への対処が適切に行われれば、副作用は次第に軽減し、その後徐々にディフェリンの効果が現れてくるので、副作用をうまく乗り切ることが重要である。事前に副作用に関する説明をすることの重要性が継続治療の上で大切な要件となる。
当クリニックではディフェリンと外用抗菌薬を併用するケースが多く、初診のごとくの使用手順説明と使用ガイドブックを全部の処方患者さんに説明し、副作用発現を低減し、治療意欲を持続させるようにしている。



pic20170623145904_1.jpg

投稿者: 医療法人社団SAKさかき皮フ科・外科クリニック

2017.06.17更新

にきび治療薬「アダパレン」(メディカルレビュー社「ファーマナビゲーターにきび治療薬編」より)
①アダパレンは毛包漏斗部の角化を正常化する
②アダパレンは皮膚刺激症状があるので適切に対処する必要がある
③アダパレンは微小面疱形成を抑制するエビデンスを持つ

2008年秋に日本皮膚科学会から「尋常性ざ瘡治療ガイドライン」が発表された。標準的な治療を文献的にまとめるとともに、外用レチノイド製剤であるアダパレンの本邦における位置づけが明らかにされた。その背景には、本邦初の外用レチノイドであるアダパレンが同時期に薬価収載されたことがある。アダパレンは面疱および炎症性ざ瘡に対する第一選択薬に位置づけられた。
2015年に過酸化ベンゾイル(BPO)製剤が上市され、本邦のざ瘡治療はさらに世界標準治療に近づいてきた。
ただし、BPO製剤の登場によっても、独特の作用を有するアダパレンのざ瘡治療における重要性に揺るぎはない。
2016年にガイドラインが改定されたが、アダパレンは面疱から炎症性皮疹に対して推奨度Aである。

pic20170617215755_1.jpg

投稿者: 医療法人社団SAKさかき皮フ科・外科クリニック

2017.06.14更新

ポイント
①ざ瘡の治療は早期に軽症からから積極的に始める
②炎症性皮疹が消退しても、再発予防のために1年程度の維持療法を行う
③ざ瘡治療のゴールは「微小瘢痕の予防」と考える

ざ瘡治療の目的
2015年過酸化ベンゾイル(BPO)が保険適応になり、ようやく本邦でも欧米に肩を並べた治療ができるようになった。
尋常性ざ瘡治療の主たる目的は、現時点の炎症性ざ瘡の治療をするだけでなく、治療後に瘢痕(ざ瘡瘢痕)を残さないこと、ざ瘡患者のQOLを低下させないことだ、と考えられます。

治療が必要なざ瘡とは
ざ瘡は軽症であっても、後に瘢痕を残す可能性があり、ざ瘡ができている数や重症度にかかわらず、患者のQOLを大きく障害する疾患です。ざ瘡治療の目的に基づき、瘢痕を残さない、患者のQOLの低下させないための治療を行うと、ざ瘡の重症度にかかわらず、炎症性皮疹、非炎症性皮疹のすべてが治療の対象になる。かつ、できるだけ早期の積極的な治療が開始されることが大切である。ざ瘡治療に関してでは本邦のガイドラインのみならず、欧米のものでも軽症からの積極的治療を推奨しています。

pic20170614180606_1.jpg



pic20170614180606_2.jpg

投稿者: 医療法人社団SAKさかき皮フ科・外科クリニック

2017.06.11更新

世界保健機関(WHO)では、「Global Solar UV Index-A Practical Guide」として紫外線に関するガイドブックを出しています。その中にまとめられている「紫外線のうそ・ほんと」をご紹介しましょう。

(うそ、間違い)→(ほんと、正しい)
1(間違い)日焼けは健康的である→(正しい)日焼けは私たちの体が紫外線の被害を防ごうとする防衛反応である。
2(間違い)日焼けは太陽紫外線を防いでくれる→(正しい)その効果は小さくSPFで4ほどである。
3(間違い)曇った日には日焼けはしない→(正しい)薄い雲の場合紫外線の80%以上が通過します。大気中のもやは紫外線曝露を増加させます。
4(間違い)水の中では日焼けは生じない→(正しい)水はわずかな紫外線しか防いでくれません(水深50メートルで地表面の40%)また、水面の反射は紫外線の曝露量を増やすといえます。
5(間違い)冬の間は紫外線は危険でない→(正しい)一般的には冬の紫外線は弱いが、雪による反射により2倍近い曝露量となります。特に、高い山では顕著です。春先の、気温のそれほど高くないが紫外線の強いときは特に注意が必要です。
6(間違い)日焼け止めを塗っていれば長時間の日光にあたっても問題ない→(正しい)日焼け止めは、太陽に長時間当たるために使用するのではなく、紫外線を浴びることが避けられない時に、紫外線の皮膚へのダメージ防止効果を高めるものです。紫外線防御は適切な使用によって決まります。
7(間違い)日光浴の間に休憩を取れば日焼けは生じない→(正しい)紫外線の曝露量は一日を通して蓄積されていきます。
8(間違い)太陽の光に暑さを感じなければ日焼けは生じない→(正しい)日焼けは私たちが感じることのできない紫外線によって生じるものです。暑さを感じるのは赤外線によるもので紫外線によるものではありません。
(WHO : Global solar UV index-A practical guide- 2 0 0 2 より翻訳)

pic20170611115731_1.jpg



pic20170611115731_2.jpg

投稿者: 医療法人社団SAKさかき皮フ科・外科クリニック

2017.06.11更新


紫外線に対する反応は皮膚の色によって違います。白人では元々メラニン色素が少なく、紫外線にあたった後も赤くなるだけで黒くはなりません。一方、黒人は元々大量のメラニンが皮膚にあり、日焼けしません、日本人などの黄色人種は紫外線にあたると最初赤くなり、その後多少黒くなります。このように紫外線に対する反応性の違いで6つのフォトスキンタイプに分けられています。


スキンタイプと反応

I: 常に赤くなり、決して皮膚色が濃くならない
II: 常に赤くなり、その後少し皮膚色が濃くなる
III: 時々赤くなり、必ず皮膚色が濃くなる
IV: 決して赤くならず、必ず皮膚色が濃くなる
V: 皮膚色がとても濃い
VI: 黒人
 

日本人はおよそスキンタイプII~IVにあたります。光老化を起こしやすく、皮膚癌になりやすいのはスキンタイプのI、IIに属する色の白い人です。

pic20170611072440_1.jpg

投稿者: 医療法人社団SAKさかき皮フ科・外科クリニック

2017.06.09更新

紫外線が肌に悪い影響をあたえることは知られていますが、「UVA」=紫外線A波、「UVB」=紫外線B波によって、それぞれ肌や身体に与える影響が少し違います。

UVAが肌に与える影響とは
●肌の黒化(いわゆるサンタン)
●シワ・タルミなどの促進
「UVA」は、日ざしを浴びた後に、肌をすぐ黒くする紫外線です。雲や窓ガラスなども通過して、肌の奥深く真皮まで届き、シワやタルミなど肌の光老化を促す原因となります。

UVBが肌に与える影響とは
●肌の炎症(いわゆるサンバーン)
● シミ・ソバカスの生成
「UVB」は、主に表皮に強く作用して、日ざしを浴びた数時間後に、肌に赤く炎症を起こす紫外線です。メラニンを増加させて日やけによるシミ・ソバカスの原因を作ります。
こうした日やけのくり返しも光老化につながります。


紫外線の肌への影響には個人差があります

日ざしを浴びて赤くなった肌はやがて黒く変わります。これはメラノサイト(色素生成細胞)が新しいメラニンを作り、紫外線を、吸収したり散乱させたりして、紫外線から肌を守ろうとするためです。メラニンの量が多いほど黒い肌になり、紫外線に対しても抵抗力があります。反対にメラニンの量が少ないほど色白肌になり、紫外線に対しても弱い肌になります。そのため、同じ時間日ざしを浴びても、また同じ日やけ止めを使用しても、肌によって「すぐに赤くなる」、「赤くなってやがて黒くなる」、「赤くならずにすぐ黒くなる」など、日やけのしかたには個人差があります。
サンバーン(sunburn)とサンタン(suntan)は、日本語ではどちらも”日焼け”と呼ばれていますが、サンバーンは紫外線にあたると数時間後から現れる赤くなる日焼けのことで、サンタンはサンバーンが消失した数日後に現れ、数週間から数ヶ月続く肌が黒っぽくなる日焼けのことです。


pic20170609144052_1.jpg



pic20170609144052_2.jpg

投稿者: 医療法人社団SAKさかき皮フ科・外科クリニック

2017.06.09更新

紫外線を浴びないように工夫しましょう
紫外線のダメージを避けるために最も効果的なことは、「紫外線を浴びないこと」です。しかし日常生活で私たちが紫外線を100%避けるのは不可能。紫外線防止用化粧品を活用すると同時に、

●つばの広い帽子をかぶる 
●日傘をさす 
●長そでを着る 
●サングラスをかける

など、できる限り「紫外線を浴びない」工夫をし、紫外線から肌を守りましょう。


紫外線防止用化粧品を正しく選びましょう
紫外線防止用化粧品は正しく選ぶことが大切です。炎天下の海辺や雪山で浴びる紫外線と、通勤や買い物などの日常生活で浴びる紫外線の量や強さは同じではありません。紫外線をきちんと防ぐためには、下の表を参考に、
●シーンに合わせた紫外線防止用化粧品を選ぶこと
●紫外線防止用化粧品の「SPF」や「PA」表示を確認して選ぶこと
が大切です。

紫外線防止用化粧品を正しく使いましょう
紫外線防止用化粧品を正しく選んでも、使い方が間違っていては十分な効果は期待できません。量が少なすぎたり、ムラづきが原因で思わぬ日やけをすることがあります。たとえ汗、水に強いウォータープルーフタイプの化粧品であっても、衣服や動作による摩擦などが原因で落ちてしまうことがあります。
●十分な量を肌にムラなくのばすこと
●少なくとも2~3時間おきを目安に状況を見て塗り直すこと

を忘れないようにしましょう。


pic20170609134011_1.jpg

投稿者: 医療法人社団SAKさかき皮フ科・外科クリニック

前へ
診療状況(予約システムサイト)初めての方へ
シミ・シワ・ ニキビ跡など 美肌治療エンビロンで美肌エステ
巻き爪治療 抜け毛・薄毛が気になる方
無料メール相談はこちら
さかき通信 スタッフブログ
Facebook Twitter
エンビロン お会計は1万円以上でご利用いただけます。